トラブルシューティング
Nano Banana Pro を使用する際によくある問題と、その解決方法を解説します。
生成拒否への対応(Safety Filters)
Section titled “生成拒否への対応(Safety Filters)”Nano Banana Pro (Gemini) は、Stable Diffusionのローカル環境などと比較して、安全性フィルター(Safety Filter)が非常に厳格に設定されています。
暴力的、性的、あるいは特定の著名人を含む生成は拒否される可能性が高いです。
回避策1: 抽象化
Section titled “回避策1: 抽象化”実名を使わず、特徴を記述します。
悪い例:
エマ・ワトソン(Emma Watson)良い例:
茶色のウェーブヘアで洗練された顔立ちの若いイギリス人女性回避策2: 文脈の調整
Section titled “回避策2: 文脈の調整”カメラ用語の「Shoot(撮影する)」が暴力的な「Shoot(撃つ)」と誤解される場合があります。
解決策:
CaptureやPhotographという単語に置き換える
アスペクト比(縦横比)の制御
Section titled “アスペクト比(縦横比)の制御”チャットインターフェースでは、画像の比率指定が難しい場合があります。
方法1: 明示的な指示
Section titled “方法1: 明示的な指示”プロンプトの末尾に比率を明記します。
(アスペクト比 16:9)(縦長)縦長の画像方法2: テンプレート法(Legacy)
Section titled “方法2: テンプレート法(Legacy)”[!NOTE] 現在は自然言語での指定で十分な場合がほとんどですが、どうしても比率が固定できない場合の最終手段として有効です。
生成したい比率(例:16:9)の真っ白な画像をアップロードし、「このキャンバスを埋めて」と指示するテクニックです。
テキスト生成の制限と回避策
Section titled “テキスト生成の制限と回避策”Nano Banana Pro は、画像内へのテキスト描画(レンダリング)において世界最高峰の性能を持っています。 日本語の漢字、ひらがな、カタカナも自然に描画可能です。
ヒント: より確実に描画させるために
Section titled “ヒント: より確実に描画させるために”基本的にはそのまま指示すれば描画されますが、複雑なレイアウトの場合は以下の工夫が有効です。
対策1: クォートで囲む
Section titled “対策1: クォートで囲む”プロンプト内でテキストをシングルクォート ' ' またはダブルクォート " " で囲み、テキストであることを強調する。
例:
背景に「新鮮な魚」と書かれた看板を生成してください。太字の日本語漢字で書かれている。ネオンサインスタイル。対策2: フォントスタイルを指定
Section titled “対策2: フォントスタイルを指定”フォントスタイルを指定することで、デザインの意図を明確にします。
例:
- 太字のセリフフォント
- 手書きスタイル
- ブラシストロークスタイル
アップスケーリングとアウトペインティング
Section titled “アップスケーリングとアウトペインティング”生成された画像の解像度が足りない場合や、構図を広げたい場合の手法です。
アウトペインティング
Section titled “アウトペインティング”「この画像をズームアウトして」や「背景を拡張して」と指示することで、元の画像の周辺を描き足すことができます。
アップスケーリング
Section titled “アップスケーリング”Nano Banana Pro はネイティブで2K解像度の生成が可能で、さらに4Kへのアップスケール機能を備えています。 これにより、印刷用途や大画面での表示にも耐えうる高画質な画像が得られます。
テキストの内容を指示する際、単に文章を入れるのではなく、そのテキストが「何に」書かれているかを明示する必要があります。
例:
背景に「新鮮な魚」と書かれた看板を生成してください。「背景の看板に」と指定することで、モデルはテキストを風景の一部としてパースペクティブ(遠近感)に合わせて変形させ、自然に合成します。