論理プロンプト入門

Nano Banana Pro は、単語の羅列（タグ）だけでなく、文章としての論理構造を理解します。 これにより、「AだからB」「Aの中にBがある」といった複雑な状況を正確に描画できます。

空間関係 (Spatial Relationships)

物体の位置関係を正確に指定します。

前置詞の活用

• Inside / In: ～の中に
• On top of: ～の上に
• Under / Below: ～の下に
• Next to / Beside: ～の隣に
• Behind: ～の後ろに
• In front of: ～の前に

プロンプト例

ガラス瓶の中に建てられた小さな家。
その瓶は大海原に浮いている。

（ガラス瓶の中に家があり、その瓶が海に浮いている）

因果関係 (Causality)

「何かが起きたから、こうなっている」という状況を説明します。

接続詞の活用

• Because: ～なので
• So: ～だから
• Causing: ～を引き起こしている
• While: ～しながら

プロンプト例

テーブルの上で牛乳がこぼれている。なぜなら、猫が前足でグラスを押したからだ。
猫は「しまった」という顔をしている。

（猫が手で押したので、牛乳がこぼれている。猫は罪悪感のある顔をしている）

複合的なアクション (Complex Interactions)

複数の動作や状態を同時に行わせます。

プロンプト例

月面で自転車に乗りながら新聞を読んでいる宇宙飛行士。
背景には地球が見える。

（月面で自転車に乗りながら新聞を読んでいる宇宙飛行士）

否定・除外 (Negation)

特定の要素を「描かない」ように指示します。 ※否定命令はAIにとって難しいタスクですが、Nano Banana Pro は比較的理解度が高いです。

キーワード

• No: ～なし
• Without: ～を持たずに
• Empty: 空の

プロンプト例

生徒のいない、完全に空っぽの教室。
夕日が無人の机と椅子を照らしている。

（生徒のいない空っぽの教室）

（生徒のいない空っぽの教室）

Tips: 語順の重要性

英語では「主語 + 動詞 + 目的語」の順序が重要です。 重要な要素ほど文の先頭に持ってくると、反映されやすくなります。